読んだ。
うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
- 作者: 竜騎士07,夏海ケイ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2013/02/01
- メディア: Kindle版
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以下、「うみねこのなく頃に」の重大なネタバレを含む。
(あんまり含まないかも)
注:ゲーム版はプレイが10年弱前になるため、曖昧な印象で語っている部分が多い。もし間違っていてもご容赦願いたい。
■感想
最高だった。
元々、ゲーム版のうみねこのなく頃に、に対する私の評価は「最後以外最高、最後だけカス」というものだったが、マンガ版は最後まで最高なのでつまり最高だった。
ゲーム版は、色々あった末に最終章で「真実はお前の中にあるぜ!」的な終わり方をして非常に不満だった。
確かに、ゲーム全体を通して「真実を語らないことで様々な可能性が生き続ける(=猫箱理論)」といったテーマが強く語られるが、それを作品全体の構造に対しても適用したがために、うみねこは謎を解かないまま終わったクソちゃぶだい返し作品として私の記憶に残っていた。
今思えば、マトリョシカのような構造の作品だと評価できるが、それにしても乱暴ではないかと当時の私は感じてしまった。
ひぐらしでは基本的に問題編Aに対して解決編A’という構造で物語が作られていたため分かりやすかったが、
うみねこではひぐらしのような問題編A-解決編A'という関係は薄く、問題編Fの途中で問題編Bの解答をちょろっと語るといった構図が多い。
そんな複雑な話であるため、当時ゲームをプレイした私は俄然最終章で明かされる答えを待ち望んでいたわけだが、
そこで全てを説明しなくても考察すれば分かるでしょ?というスタンスは人を選びすぎていたように思う。
少なくとも私は完全に置いてけぼりになり、昨日まで「うみねこはクソ」という評価を下していた。
マンガ版では、(一気読みしたというのももちろんあるが)その不満が解消されており、
最終章(EP8)ではしっかりと物語の解答が描かれている。
巻末に記載された竜騎士07氏のあとがきでも「原作は猫箱すぎたので、マンガ版は全部書いてもらった(意訳)」とあり、
当時全然わからんポンコツだった私にも良く理解ができる内容だった。
再度うみねこのなく頃に、に触れて面白さを再確認することができてハッピーな気持ちになりました。
ちょうど、ゲーム版もオールインワンパッケージが発売したみたいなので、よかったら是非。
(何も変わってないなら結局ゲーム版はクソだと思うけど)
うみねこサイコー!!
それでは。